2014年10月13日月曜日

定番アイテムです。

Fre'quence.の顧客様にはすっかりおなじみの60'S Selecta社製の”ROCKY"

定番すぎて今まであまりご紹介した事が無かった気がします・・・

今日は久しぶりにご紹介。


60'S Selecta "ROCKY"(ALL SIZE:48-20)





先ずは定番のブラック。
シンプルなんだけれども少しデザイン性があるブロウラインが際立つカラーです。




そして付属しているペーパースリーブ。
Selecta社が現存したアメリカのN.Yの住所が記載され、モデル名、サイズ、カラーも記載されています。
スリーブの中は綿が貼ってあり、キズがつかない様に工夫が施されているポイントも何だかグッときます。




そして、スモーク。
光の加減で色味が変わるところが良いですね。
ブラックほど色味が強くないのでオンオフ問わず使い易いです。





一番柔らかい色合いのデミアンバー。
女性も掛け易いです。



やはり、このモデルの魅力は独特の生地の丸み、厚み、艶、フォルムだと言えます。
現在、一般的な眼鏡に使用されるアセテートと比べても生地がしなやかで、艶があります。
これは今のアセテートよりも石油系の油分が多く含まれた生地である為です。


あとはアメリカのブランドで、フランス製というポイントも興味深いです。
30〜60'Sの中期くらいまで眼鏡の一大生産地だったフランス。

フランスでも「ジュラ」という地方(日本で言うと県ですね)のオヨナ(Oyonnax)とモレ(Morez)という地方で眼鏡の生産が盛んに行われていました。

オヨナもモレもスイスの国境に近い山岳地帯の小さな地方都市で、豊富な水資源を元に金属加工などを得意としていました。
そしてフランス政府が予算を出して、眼鏡産業を発展させようと本格的に乗り出した事によって様々な眼鏡工場が建設され、近隣諸国からも眼鏡職人が多くフランスに集まってきていました。
その結果、高度な職人技術、デザインが誕生し世界中のブランドがフランスのオヨナやモレの眼鏡工場に生産を委託していたという歴史があります。

しかし70年代に入って日本やドイツ、イタリア、中国が生産地として台頭しフランスのそれらの地方での生産は減ってしまい、今日ご紹介したSelecta社の眼鏡も70年代に入っての眼鏡はイタリア製になってしまいました。

70年代以降グローバルな生産方法をとるブランドや企業が多くなり、眼鏡の生産もグローバルな分業化に拍車が掛かりました(勿論、一貫して自国で作っているブランドもあります)

個人的には生産コストとかのファクターが介入しない時代に作られた眼鏡は、品質がとにかく素晴らしいと感じることが多々あります。
今の眼鏡ブランドには無い、質感、シルエット、クォリティ、雰囲気がありますよ。

                                         お問い合わせ:contact@frequence-s.com









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